「ハローワークに出しても応募が来ない」「求人広告にお金をかけても全然反応がない」
――地方の中小企業の経営者や人事の方から、こうした声をよく耳にします。
労働人口が減少し続ける中、特に製造業・介護・運輸といったローテク産業では、都市部以上に採用が厳しい状況が続いています。
しかし、「人が来ない」には必ず理由があり、多くの場合は採用のやり方や伝え方を少し見直すことで改善できます。
今回は、地方企業が採用成功のためにまず見直すべき5つのポイントを、具体例と共に解説します。
1. 「誰を採るか」が曖昧なまま進めている
採用で最も重要なのは、「誰を採るのか」を明確にすることです。
「若い人がほしい」「地元の人に来てほしい」などの漠然とした希望だけでは、求人原稿も面接もぼやけた印象になります。年齢層、性格傾向、通勤距離、過去の職歴など、具体的なペルソナ(人物像)を明確にしましょう。
例:
- 車通勤前提なので、30分圏内在住が望ましい
- 接客が多いため、元販売職など対人経験者がマッチ
上記は欲しい人材像ですが、同様に避けたい人材像なども具体化するとより望ましいです。
まずは「今の職場で活躍している人の共通点」を棚卸することから始めてください。
2. 求人票・募集文の内容が刺さっていない
求人票や広告の文章は、「情報」ではなく「印象」を与えるものです。
よく見かけるNG例:
- 「明るく元気な方歓迎」
- 「アットホームな職場です」
これでは他社と差別化できません。求職者が本当に知りたいのは、「どんな現場か」「どんな人がいて」「どんな成長ができるか」です。
改善例:
- 「元飲食店スタッフも活躍中。優しく教える風土があります」
- 「社員10人の小さな工場。地元出身者が8割です」
写真や実際のエピソードが加わると、さらに効果的です。
上記に加えて、1.でペルソナが明確になるとその候補者に対して御社の「提供機会」もより具体的にイメージできてくると思います。
昨今は条件以外にもその仕事を通して何が得られるか、どういうキャリアに繋がっていくかなどの定性的な内容も、特に若手層については希望されているケースが多く、
御社で働くことによって何が得られるか、もより細かく記載するといいでしょう。
3. 応募があっても歩留まりが悪い(面接体験)
せっかく応募があっても、「連絡が遅い」「面接が雑」「社長が説教」などで辞退されてしまうケースが多く見られます。
面接は、選考ではなく“お見合い”の場です。選ばれる企業になるためには、以下を心がけましょう:
- 応募後、即日〜1営業日以内に連絡
- 面接では会社説明の時間をしっかり取る
- 聞き役になり、応募者の話を引き出す
また、面接官が不慣れな場合は「面接官トレーニング」も有効です。
4. 採用広報(会社の魅力発信)が弱い
今は「求人を見る前に会社を調べる時代」です。採用専用ページがなかったり、SNSに社内の様子が出ていなかったりすると、求職者は不安を感じて応募をやめてしまいます。
最低限やるべき採用広報:
- 採用ページを作る(社員紹介・職場写真・業務の流れなど)
- SNSで社内の日常を発信する(週1投稿でもOK)
- 求人原稿に「会社の魅力」を具体的に書く
大企業と違い、中小企業は「人」が最大の魅力です。社員の人柄や空気感を見せていきましょう。
5. 採用を“片手間”でやっている
本業が忙しい中で、社長や現場リーダーが片手間で採用業務を行うのは難易度が高いです。
- 応募対応が遅れる
- 面接の準備が不十分
- 内定後のフォローが抜ける
これらはすべて“辞退”や“応募ゼロ”につながります。
採用専任がいない企業こそ、採用代行や採用支援パートナーの活用が有効です。外部の目線で採用活動全体を設計し、実行もサポートすることで、本業に集中しながら良い人材を採る仕組みをつくれます。
まとめ|採用改善は“構造”から見直す
「人が来ない」という現象には、原因があります。地方だから、人がいないから、というのは本質的な理由ではありません。
採用は、「誰に」「何を」「どう伝えるか」「どう接するか」の積み重ねです。
株式会社たすくでは、地方の中小企業やローテク業種の採用課題に対し、無料診断サービスをご提供しています。現状を整理し、どこから改善すべきかを一緒に考えるところから始めましょう。
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